今月の果樹園管理:病害虫

摘要

せん孔細菌病：今年は葉や果実での発生時 期が遅ぐ発生量も例年より少なく経過して います。今後，台風などの強風雨があると病勢が拡大し，9月中旬頃からは芽や葉柄痕で の越冬伝染源の感染が起こります。発生が目 立つ園では収穫後の今月下旬-9月上旬にバ リダシン液剤またはスターナ水和剤を散布し ておきましよう。ホモプシス腐敗病：灰星病では病斑上に灰 色のかびがありますが，ホモプシス腐敗病で は白いうつすらとしたかびが生えてその中に 小さな黒点が多数できるので，腐敗が進むと 簡単に区別できます。本病は高温の年に発生 が多く，熟度の進んだモモが発病するので， 適期収穫を心掛けましょう。また，枯れ枝に 病原菌が寄生して，来年の伝染源となります ので，枯れ枝を樹上に放置しないようにしま しょう。