温室ブドウ

摘要

今月から12月加温アレキの出荷が始まります。今年の販売が好調なことを願うとともに最高級品にふさわしいアレキの生産に努めましょう。また，無加温では開花期を迎え，管理作業も忙しさを増してきますが，高品質生産につながる大切な時期となりますので，管理作業が遅れないように計画的に行いましょう。先月号でも記載しましたが，生理障害は，開花後35～45日頃の硬核期前半に発生する「シミ」と50～55日頃の硬核期後半に発生する「縮果」「日射」に区別できます。軽いシミは収穫期には見えにくくなりますが，「縮果」「日射」は房型，収量に影響を与えます。シミが多い場合や樹勢が強い場合は，生理障害の多発が考えられますので，刺激を与えないように（強い摘心、摘房はせず，土壌の水分の変化や温度格差も小さくし，強い風をハウスに入れない等）気を付けましょう。