ポスピウイロイド属8種のRT-PCR法を用いた検出法の開発

摘要

Potato spindle tuber uiroidを含むポスピウィロイド属は、ナス科の農作物に甚大な被害を与える重要な病原を多く含む。 本研究において、通常のPCRを用いた、より簡便かつ正確に ボスピウイロィドを検出し、さらに種の識別までを一連の流れ とした検定法を開発した。検定法は、スクリーニング検定と 確認検定の2段階からなり、スクリーニング検定では、CLVd 及びPCFVd以外の6種ウイロイドを検出可能なユニバーサル プライマーと、CLVd及びPCFVd種特異的プライマーの3種 のプライマーを用レゝ、ポスピウイロイド8種が検出可能である ことを確認した。さらに、核酸抽出が確実に行われたことを 証明するため、植物内在性コントロールを併用し、スクリー二 ング検定の有効性を担保した。確認検定では、ュニバーサ ルプライマーにより検出されるPSTVd、 TCDVd、 TASVd, CSVd、 CEVd、 TPMVdの6種について、それぞれ種特異的 プライマーを用い、ウイロイドの種の識別が可能であることを 確認した。さらに、本検定法が、トマト種子400粒中PSTVd 又はTASVd感染1種子を含んだトマト種子からでも、ウイロイ ドの検出及び種の識別が可能であることを確認した。