量的シーケンシングを用いた力ブリダニの種構成推定法

摘要

ハダ二は果樹栽培における難防除害虫である。岡山県のモモ圃場では，クヮォオハダニ Panonychus moriとミ 力ンハダニ pcitriが最も重要なハダニ,とされてきた（藤 本-平松，1995)。クヮォオハダニは殺ダニ剤に対する 感受性が高いが，ミ力ンハダニのいくつかの系統はへキシチアゾクスや酸化フェンブタチンに対して高いレベル の抵抗性を示すことが報告されてきた（藤本、平松， 1995)。これまで岡山県のモモ圃場において，Tetranychus に属するハダ二の報告はなかったが，筆者らによる 2008年からの調査では，カンザヮハダ二 Tetranychus kanzawaiの発生が少なからず認められた。力ンザヮハ ダニは様々な殺ダニ剤に対し，高いレベルの抵抗性を示 すことが報告されており（刑部，1968 ； Kuwahara et al.， 1982 ； Kuwahara, 1982 ；1984 ； Mizutani et al.， 1988 ； Goka, 1998 ； Ana et al.， 2005)，今後の発生量に注意する必要がめる。