高品質「安代りんどう」ブランド品種群の育成と海外展開

摘要

八幡平市安代地区（旧安代町）では、1971 年の水田転作を機に、花き栽培に着目し、栽 培条件等を踏まえリンドウを導入して以来、 地域が一体となって栽培に取り組んできた。 1986年、安代町農協花き生産部会が中心とな り、組織的な育種事業を開始。1992年始めて の独自品種「安代の秋」の品種登録申請を行つ た。1992、旧安代農協内に「安代町花き開発 センター」を整備、2名の専任体制で品種開 発に取り組んだ。育成中の品種を販売した時 に1本1円拠出し、これを品種開発費にあて た。1995年、研究施設を整備。1996年町立の 「安代町花き研究開発センタ一」として町がこ の事業を引き継いだが、研究開発費を生産者 が拠出する体制も維持した。2006年9月の合 併により、八幡平市が誕生し、同センターも 「八幡平市花き研究開発センター」と名称を変 更。生産者の育種組織「一般社団法人安代リ ンドウ開発」もほぼ同時に設立され、市と共 同で育種を継続した。