酒米品種「山田錦」の粒大ゃ心白に関するQTL解析(2)と心白の形成について

摘要

酒造好適米(酒米)の「山田錦」は非常に優 れた醸造特性を有しており、現在、最も人気 のある酒米である。酒米新品種を育成する上 で、「山田錦」が目標となっている力5、醸造特 性に関する遺伝学的な知見は非常に少ない。前回の126回大会では、「コシヒカリ」と「山 田錦」の交雑に由来するF2 (2010年栽培)と組 換え自殖系統群(RILs, 2013年栽培）において 「山田錦」に特徴的であり、醸造特性である粒 大(100粒重、粒幅、粒長、粒長/粒幅）と心白 発現率のQTL解析を報告した。本講演では、 2010年、2013年、2014年の3か年のQTL解 析結果と合わせて、「コシヒカリ」と「山田 錦」の開花後の粒重増加傾向の結果から心白 の形成について報告する。