相続財産管理人の選任による皋の改莽について

摘要

今回、紹介する事例は、松山駅周辺土地区画整 理事業の施行に伴い、相続人が存在しない墓地に ついて、相続財産管理人を選任のうえ用地を取得 するとともに、縁故者が存在しない墳墓（以下「無縁墳墓」という。）を改葬した事例です。四国最大の都巿である松山市のJR松山駅周辺 地区は、南北に縦断するJR予讃線と車両基地、貨物駅により地区が東西に分断され、踏切による 交通渋滞や踏切事故の発生など、市民生活に多大 な支障を来しています。また、市街地の分断により、東側は松山駅を中 心に商業、業務機能の集積が見られるのに対し て、西側は幅員4 m程度の道路や行き止まり道路 も多く、都市基盤が未整備のまま無秩序な市街地 が広がるなど、駅周辺の一体的な発展が阻害され ており、これらの解消が長年の懸案でした。