富山市における市内電車環状線化事業について

摘要

富山市は、古くから「くすりのまち」として全 国にその名が知られており、東に雄大な北アルプ ス、立山連峰を望み、北は「海の幸の宝庫」富山 湾に面する水と緑に恵まれた都市です。2005年4月に7市町村が合併し、日本海側有数 の中核都市として新たな歴史を刻み始めました。 そして、北陸新幹線の2014年度末開業を見据え、 それぞれの地域の特性に応じた様々な施策に取り 組みながら、都市機能や生活基盤を集積し、市民 が快適に暮らすことができるまちづくりを進める 必要があると考えています。こうした中、2007年2月に「公共交通の利便性 の向上」、「賑わい拠点の創出」、「まちなか居住の 推進」を三本柱にした、富山市中心市街地活性化基本計画が、国から第1号認定を受けました。 今回ご紹介する市内電車環状線化事業は、この計画の重要プロジェクトの一つであり、2009年12 月23日に開業したものです。