双頭のタイリクバラタナゴ仔魚

摘要

タナゴ類はコイ科に属し，日本には亜種を含めて15種類が知られている．そのうち，バラタナゴ属にはタイリクバラタナゴとニッポンバラタナゴの2亜種とカゼトゲタナゴ，二りグンゼニタナゴがいる．バちトナゴのうち前者は1942年ごろ中国大陸から他の魚の種苗と共に最初関東地方に移入されたといわれる．後者は日本在来種で，タイリクバラタナゴとの間で交雑が進行している．そのため近年純粋のニッポンバラタナゴが少なくなり，野外では絶滅の危機にある．このことについては関係の研究者たちの努力によってその保護策が講じられている．