日本における科学リチラシーと基礎教育の重要性

摘要

日本では，科学雑誌『科学朝日』（朝日新聞社，1941～1996年）や『自然』（中央公論社，1946～1985年）が廃刊になって久しい．前者はその後『サイアス』として再登場し，内容も充実していたが，2000年12月号で廃刊となった．このように，日本には科学に関する雑誌がぁまり定着せず，日本人は科学的思考を好まないようだいっぽう，アメリカでは，一般市民向けの科学誌“Scientific American”（サイエンティフィツク、アメリカン）や，“The New York Time ”（ニューヨーク、タイムズ紙）のサイエンス、セクション毎週火曜日に発行）は，科学についての記事が非常に充実している．アメリカの一般市民は，これを買ってよく読んでおり，科学に対する正しい知識を身近な情報から得ている．このことから，日本の一般市民が科学に対して関心の薄いことがみてとれる．