メロン、スイカの今年（’98）の販売動向

摘要

国内の経済は金融危機の中で大荒れの様相を呈している。 家計は心理的圧迫もあって、一層慎重な購買行動が読み取れる。 国民生活においては健康ブームで野菜、果物中心の生活がマスコミで喧伝されている。一方では若者の青果物離れ、外食に対する依存度は高まりつつある。 このような状況下で、メロン、スイカの販売は何処に向かうか考察してみたい。 熊本産、茨城産とも天候不順の中での開花となった。 当然着果は良くなく、総じて不作で、出来た果実は小玉傾向だったり、外観の乱れ、極端な大玉、収穫近くになってからの裂果であるとか病気の発生で、作型によっては大幅な生産減になった。 小売店頭では躍進著しい桜桃に押されがちだった。