多頭飼育妻豚場に多発する豚の疾病対策: 寄生虫

摘要

近年人や動物の疾病が多様化し、さらに種豚、豚肉の輸入、海外旅行者の激増により豚の疾病も世界的な規模での発生が一般的となりつつある。 「空飛ぶ寄生虫」という単行本がベストセラーとなったり、昨年三月に台湾で発生した豚のロ蹄疫などは疾病の発生に国境がなくなって来ていることを如実に示している。 したがってこれからの疾病の発生予防は、世界的な視野に立って実施していくことが重要である。 とりわけ新しい疾病の発生や発生動向については、適確な情報を得て対応していかなければならない。これらの情報源として、インターネットの利用は勿論であるが、近くの家畜保健衛生所にある「家畜衛生週報」は世界のみならず国内の情報を時々刻々伝えてくれている。ぜひ参照して自らの農場の自衛防疫を、より積極的にすすめることを希望する。