「農場の現場を改善したい」: 農家が主導の栃木県黒磯市 畜産環境整備対策研究プロジェクトチーム

摘要

乳牛、肉牛合わせて二万頭以上を飼育する栃木県北端の黒磯市では、三年ほど前から農家を中心として、市、農協、酪農協、県畜産試験場や農業試験場など研究機関、それに農水省草地試験場などをメンバーに加え「畜産環境整備対策研究プロジェクトチーム（以下『チーム』）」を設立し、畜産ふん尿処理問題に取り組んでいる。 このチームは「農家の意見を取り入れ、現場に反映させたい」という思いから農家主導で立ち上げられ、リーダーも酪農家から選ばれている。 そして、農家へのアンケート調査や、現場の実証試験などから、より適切な方策がまとまりつつあり、ふん尿処理の方策が見えてきたところである。