前期を制すものは肥育を制す

摘要

ルーメン家畜診療所獣医師佐タ隆文肥育農場において、呼吸器病の発生が多い、または牛RSウィルス感染症(BRS)や牛伝染性鼻気管炎(IBR)の大流行がみられるところでは、導入予防プログラムの中に呼吸器病ワクチンの接種を入れることをお勧めしています。今回は、ヮクチン接種時の注意点やワクチンの種類などを紹介したいと思います。1、接種時期について肥育農場では呼吸器病ワクチンの接種時期が一番頭を悩ませるポイントではないでしょうか？何故かと言えば、ワクチンを接種して血中の抗体価が上がるまで最低2週間以上は必要と言われていますが、肥育農場では導入後川日前後から風邪などの呼吸器病が出始めてしまいがちで、導入時点で接種しても間に合わないことになるからです。そ.fでは、巴育農家さんにとつてワクチン接種に最適な時期はいつでしようか？実は子牛市場上場の1力月くらい前なのです。そのときはまだ繁殖農家さんにいる時期ですので、ワクチン接種することはできません。すなわち、肥育農家さんはべストな時期に呼吸器病ワクチンを接種できないということを大前提として念頭に置いておく必要があります。