養豚の友の発刊から養豚を顧みる

摘要

『養豚の友』誌は創刊から五〇〇号を迎えます。おめでとうございます。当時の喜津木社長が江戸崎町(現.稲敷巿)の茨城県養豚指導所に来られ、当時の中村誠所長とかねてから養豚の友誌発行について打ち合わせされており、その日のうちに養豚誌についての話し合いが持たれました。今、思うとあれが第一回目の編集会議であつたのではないかと思つています。当時は、季刊発行でした。社長から雑誌の内容ゃテ—マは何がよいか求められ、話が進められました養豚研究会(養豚学会)が発足して二年目であつたと思いますが、各県で養豚の研究が盛んに行われ、その成果が広く周知されるべきものと思っていましたので、養豚の友誌は各県の研究成果を発表して養豚農家の経営改善、関係者の士気高揚に役立つのではないかと提案しました。皮切りに茨城県からということになり、『子豚の生時体重とその後の発育』、『四季別による豚の繁殖成績の比較』など子豚生産のカンドコ口を掲载させていただきました。各県の若い研究者の発表の場として大いに盛り上がつていました。