IV.高品質稲発酵粗飼料調製技術

摘要

飼料用のイネは収穫機で穂と茎と葉が一緒にロールベールに成形され、牧草用ストレッチフイルムでラッピングされて牛の飼料となる。ラッピング後、ロールベール内のイネは乳酸発酵し、その発酵品質がイネの保存性、午の嗜好性に影響を及ぼす。うまく乳酸発酵させたイネは貯蔵性も高く、牛もよく食べる。反対に乳酸発酵がうまく進まなかったイネはカビの発生が多く、牛も好んで食べない。うまく発酵させることがイネの飼料利用の成功のカギを握るといっても過言ではない。　イネの穂と茎と菜を一緒に乳酸発酵させて飼料としたものを「稲発酵租飼料」と呼び、稲発酵租飼料を作るための材料となるイネを「WCS用イネ」と呼ぶ。