地下水位が高い埋却地の 止水方法の検証:高病原性鳥インフルエンザ等の迅速な防疫のために

摘要

高病原性鳥ィンフルェンザなどの悪性の家畜伝染病発生時には、まん延防止および早期収束を図るため、発生農場における迅速な患畜および疑似患畜の屠畜、その死体などの処理および消毒が何よりも重要です。「高病原性鳥ィンフルHンザ及び低病原性鳥ィンフルェンザに関する特定家畜伝染病防疫指針」(平成W年9月9日農林水産大臣公表)には、死体などについて、原則として患畜または疑似患畜と判定されてからS時間以内に発生農場またはその周辺に埋却することと示されています。家畜の所有者をはじめ各都道府県では、万一の発生に備え、平時から埋却候補地の確保に取り組んでいますが、有事に掘削した際に湧水してしまうと、埋却地として利用不可と判断され、埋却地の再選定が必要となり、迅速な防疫措置に支障をきたすことが防疫上の課題となつています。