気付きで始まる発想の転換 最終回 今からでも遅＜ない、殻を割りましょう

摘要

「……母の手が殻を割る、一個の輝く黄金の宝玉が白いお椀にまろび、陽光をみる一瞬、食卓の子らの視線が集まる、揺れて微笑み光をまどかにたたえるかの黄身は、今度は箸でかき混ぜられる。と、一瞬起こる幼い児の泣き叫び（どこへ卵はいってしまった～？）。一〇個もある卵にはあらず、貴重な一個である。戦後の豊かでない生活と歴史が一個の卵に集約される……」。