大分県における高病原性鳥インフルエンザの発生と対応

摘要

平成16年2月17日に、大分県の臍にあたる九重町において、愛玩鶏のチャボに高病原性鳥インフルエンザ（以下：HPAI）の発生が確認された。 今回のHPAI発生に対してスムーズな対応ができたのは、発生規模が小さかったことが一つの要因である。 しかし、日頃から家畜伝染病の発生に備え、消毒液や防疫服などの資材を備蓄していたことに加えて、平成16年1月の山口県での発生以降、本県の関係部局と危機管理体制を構築し、防疫組織体制の再確認、家畜保健衛生所職員へのインフルエンザワクチン接種など、事前に防疫体制に取り組んでいたことが大きく貢献したと考えている。