動物ゲノム研究の流れ（6）DNA解析ツール

摘要

家畜ゲノム研究の主な目標の1つは、経済形質を支配する遺伝子を同定し、それらを利用して効率的な育種を行うことにある。 そして現在、ポジショナルクローニングという方法を用いて、経済形質に関わる遺伝子を単離しようとする試みが世界中で展開されている。 このポジショナルクローニング法は、（1）連鎖解析によって原因遺伝子の位置を割り出すこと、（2）その位置から遺伝子を探し出すことの2工程からなる。 連鎖解析法については、連載1から5を参照していただくとして、今回は、特定領域から原因遺伝子を探す際に用いるDNA解析ツールを紹介したい。