ハーブ機能の牛乳生産と堆肥調製への利用

摘要

ハーブとは芳香を持つ植物の総称で、また有用な植物全てを指す場合もあり、スパイス類も含めて非常に多種類にわたる。 このため、ハーブの機能も多岐にわたり、古くからさまざまな分野で利用されている。 酪農分野でハーブを利用するにあたり、特に注目した機能は芳香性と抗酸化作用である。 芳香性については、矯臭、消臭および賦香効果などがある。牛乳や堆肥に積極的に香りづけをするとか、ふん尿の不快臭を低下させるなどが考えられる。 抗酸化作用では、ハーブの有効成分を牛乳中にうまく移行させて、牛乳の健康食品としての価値をさらに高めることが考えられる。