成分調整ペレット堆肥の-肥料効果や八ンドリングのよさ、流通コスト低減などさまざまなメリツ卜が期待一

摘要

熊本県菊池地域は農業生産額の6割が畜産 で占める県内でトップの畜産地帯である。 2009年度の畜産統計等を基にした熊本県農林 水産部畜産課の試算によれば、本地域の堆肥 生産量は40万6000 tで需要量が25万4000 t 、 差弓Iき15万2000 tが余剰で地域外への搬出が 可能となっている。このような家畜ふん堆肥 は、多くの場合地域の飼料畑や露地野菜畑に 還元されるが、堆肥中に含まれる肥料成分は 考慮されず過剰に施用される状況にあり、こ れらのほ場では各種養分が蓄積傾向にある (山田*久保寺、1999)。また、当該地域は熊 本地域の地下水かん養域に重なっているた め、家畜ふん堆肥等の過剰施用は、地下水中 の硝酸態窒素濃度（久保寺ら、1999;Tomiie ら、2009)を上昇させる危険があると指摘さ れている。