最需要期に向け季節需要に期待 小玉を中心に強含みでの展開か

摘要

8月の餌付け羽数は718万9000羽となり前年同 月を6.5%下回る結果となった。これは東日本大 震災の影響から東北エリアの羽数に大幅な減少が みられたのが主因。北海道、関東、北陸エリアは、 再び前年水準を上回ったものの、東北エリアの減 少分をカバーできず、東日本全体では前年同月を 5.7%下回ることとなった。供給面では、9月下旬以降全国的に気温が低下 し、各産地とも産卵率の回復による生産量の増大 と個卵重の増加がみられ始めているが、一部産地 では卵価の低迷を反映して生産調整する動きもあ り、一時的に供給量が減少する可能性もあるため、 今後の動向に注目。また、震災の影響で例年より 約1力月遅れで、10月5日に平成24年度予算の概 算要求が出そろった。養鶏関連は今年度同様「鶏 卵生産者経営安定対策事業」として約52億円の予 算が盛り込まれ、復興財源の確保をめぐり予算の 動向も不透明な状況だが、経営安定対策事業の実 施初年度の事業効果を検証して、来年度の事業に 反映されることを期待したい。