家畜ふんの堆肥化における高圧通気装置の開発と実用化一良質堆肥生産の無人化、悪臭の抑制などさまざまな効果一

摘要

途上国の経済発展と人口増加に伴う食料需 要の高まりから、穀物に代表される食料価格 は過去最高水準で推移しており、この傾向は しばらく続くとみられている。同時に肥料価 格も高い水準に達し、安定的な農業生産の維 持にとって大きな障害となっている。国連食糧農業機関（FAO)は食糧危機の回避のた めに年間20兆円の農業投資が必要である、と しており、生産量は現在より7割程度拡大し なければならないと試算しているが、そのた めには肥料の安定供給が欠かせない。従って、国内においても、年間8000万tに 及ぶであろう家畜ふんを良質な堆肥として供 給すること力ミ'、今後の重要な施策の一つとな るであろう。