生産者の二一ズに応え実践する普及組織の支援活動一現場に即した技術指導とコ一ディネーターとして活躍する澤田寿和さん一

摘要

県に入って初めて畜産の担当となり、早20 年以上が経過したが、その大半の時間を普及 員として現場で過ごし、農家と一緒にさまざ まな取り組みを行うことができ感謝している。私が取り組んできたことは農家からの要望 に基づくものだが、実際には「走りながら服 を着る」ような状態であり、県内外で取り組 みを進めてきた方々から貴重な情報を頂きな がら農家と実践してきたものであり、今回そ の一部を紹介する。平成15年に県庁畜産環境担当から気高普及 所に異動し、数々の取り組みが始まった。ま ずはたい肥処理に関して敷料にペーパーシュレッダ一ダストの有効利用を図りたいと考え ていた酪農家と出会い、現場で利用とたい肥化の試験を行った。当時この取り組みを行つ ている農家はほとんどいなかつたがペーパー シュレッダーダストは低水分、断熱性が高く 、 大腸菌フリーなため特に哺育子牛の敷料に適 していると考え、たい肥化も順調に行うこと を確認できたので、さらなる利用拡大を図る ことにした。東部総合事務所との交渉の結果、 酪農家での利用拡大が可能となり、これが きっかけとなり県がゴミ再利用の計画策定と 安全性の確認を行い、現在では県庁だけでな く市町村、学校など県内各地の公共機関など 再利用の輪が広がった。