農場から食卓まで、特に生産段階のリスク管理の重要性

摘要

日本の食品安全行政と社会システムへの信頼は大きく失墜した。 BSE問題、一連の偽装事件の発覚から、食品表示制度のあり方も重要な問題として浮上した。 2002年4月「BSE問題に関する調査検討委員会」が報告書を発表した。 このなかで、「消費者の健康保護の最優先」と「リスクアナリシスの採用」を食品安全行政の基本原則とすること、新しい独立した「リスクアセスメント」と「リスクコミュニケーション」を分担する行政機関の設置（内閣府／食品安全委員会）と新しい食品安全に関する包括的な法制度（食品安全基本法）、食品衛生法などの関連法制の改正（新食品衛生法）などを含む債極的な提言，意見が出された。