酪農における超低コスト尿処理と液肥の利用

摘要

今年完全施行となる家畜排せつ物法の期限まであと半年足らずになり、畜産農家でのたい肥舎等の整備が急ピッチーで進められています。 鳥取県内でもたい肥舎等を中心に年間50～70件のペースで施設整備を進めてきました。 そうした中で、今回あえて尿処理に注目してみました。 図1のグラフは、鳥取県内の酪農家の尿処理の方法を示したものですが、県内約270戸の酪農家のうち約80％が、「尿溜に貯留した後は場に還元」しています。 近年増頭化に伴いフリーストール牛舎等が普及しているのでふんと混合してたい肥化、するものも12％あります。 しかし、浄化，放流や、曝気して液肥化を行っている農家は数えるはどしかありません。