環境保全型地域農業開発計画の策定への提言

摘要

ゆたかな畜産の里推進事業は本年（平成九年度）　 で第四年度を迎え、別表のように農林水産大臣賞一点、畜産局長賞三点、中央畜産会長賞九点、計一三点の審査を終え、過日、授与式が行われた。 今回は審査のポイントにも示されているように、第一に、油断すれば環境汚染問題を引起こしかねない畜産経営の現場において、畜舎環境の整備、家畜ふん尿の適切な取扱いによる土地還元、自家あるいは地域での余剰のふん尿を堆肥化して地域外に流通、分散利用することにより地域の環境保全を達成すること、第二に、畜舎周辺環境の美化から出発して、畜産地帯としての美化と清潔感の醸成、第三に以上のことを前提にして究極の目標、安定持続する環境保全型畜産経営の確立をねらうことである。