パラグアイにおける協力隊の活動

摘要

私が協力隊員としてパラグアイで活動したのは，2003年4月から2006年1月までの2年9力月間。 今でこそ「パラグアイ」と聞けばサッカーが強く， 日本と対戦した南米の国として認知度が高い。しか し，当時の私は協力隊員として派遣が決まるまで， パラグアイがどこにあり，どんな生活をしている国 なのかまったく知らなかった。南米旅行と言ったらどこを思い浮かべるだろう 力、。ペルーのマチュピチュ，ボリビアのウユニ塩湖， アルゼンチンのパタゴニァ，ブラジルのリオデジャ ネイロなどで，まずパラグアイの名前があがること はないだろう。パラグアイは南ァメリカ大陸の中心 にある内陸国で高い山も海もない。過去の三国戦争 やチャコ戦争で有用な土地は隣国に全部取られて しまったため，観光資源や鉱物資源はまったくない。 わざわざ日本から30時間もかけて行こうと思う人 はいないように，この国の観光収入はかなり乏しレ。