亜熱帯生態系研究室

摘要

石垣支所のある石垣島は沖縄本島からさらに南西に400km，亜熱帯域に属し，周りをサンゴ礁に囲まれた緑豊かな島である。 すぐ隣に台湾がある。 亜熱帯地域の水産研究の拠点として平成6年6月に石垣支所が設置されたと同時に，この亜熱帯生態系研究室も設置された。 当研究室は，亜熱帯域のサンゴ礁の生態系研究及びウミガメなどの希少生物の保全に関する研究を目的としており，大きく分けると次の4つのテーマについて研究を行なっている。 ①サンゴ礁を形成しているサンゴの生理、生態に関する研究（主担当：橋本和正），②サンゴ礁における生物多様性維持機構の解明に関する研究（主担当：高田宜武），③ウミガメなどの希少生物の保全のための生態解明に関する研究（主担当：阿部寧），④サンゴ礁に生息する多様な生物の行動生態の解明と生態系の利用技術開発に関する研究（主担当：滋野拓郎）。 現在，研究室のこれら4名のメンバーに加え，STAフェロ」としてオーストラリアのグレート、バリアー、リーフで研究実績のあるJill St Johnさん，実験補助員の小林都さんと高知大学大学院の佐々木智史君の総勢7名の大所帯となっている。