次代の畑地農業と畑地経営-その育成と特質-

摘要

前回、畑地農業が置かれた状況について、 「日本を取り巻く国際環境が大転換する中にあつて、人口が急速に減少し、2040年には消滅す る可能性市町村が全体の半数に達し、現状のま までは全ての地域を維持することができなくな る。こうした現況にあって、農業は、総産出額 を減らし続けて約20年、20ほ年には戦後65年を 迎え、年金受給農業となる。」と述べた。そし て、次世代に向けた5つの農業改革と明日を担 う6つの担い手経営について、概略を提示した。 今回は、国際競争に打ち勝つ次代の畑地農業 とはどんな農業か、それを現状の畑地経営から どう育成できるか、また、次代畑地農業の役割 は何か、さらには、それを担う畑地経営の在り 方について述べることにする。