釜無川地区における樹園地かんがいの取組事例: フルーツ王国を支える釜無川土地改良区連合の取組

摘要

山梨県は、全国有数の果樹産地であり、特に、 ぶどう、もも、すももは全国1位の4又穫量を誇 つています。この果樹王国において、甲府盆地 の西部に位置する当地区は、代表的な扇状地 帯であり、「月夜でも焼ける」と言われるほど 乾きの早い土地のため、江戸時代からかんがい用施設の整備が進められてきた歴史があり ます。このたび、前歴事業で整備された施設の 機能保全を図るため、新たな国営事業に着工 することとなりました。本稿では、本地域にお ける利水の歴史や国営事業概要とともに、土 地改良区連合が中央制御システムを通じて樹 園地の散水かんがいを管理している取組につ いて紹介します。