土地改良事業計画設計基準及び運用、解説設計「パイプライン」の改訂について

摘要

土地改良事業計画設計基準、設計（以下「設計基準」という。）は、国営土地改良事業の実施にあたり、施設の設計を行う際に遵守しかナればならない、必要な事項を定めたものであり、「匡営土地改良事業の工事の設計及び施工の基準に関する訓令」（昭和44年農林省訓令第26号）第4条に基づくものである。この、設計基準の適用範囲は、あくまで国営土地改良事業による工事の実施設計である。なお、都道府県営事業などで国の設計基準を準用している例は多いが、設計基準は、対象とする事業規模から比較的大規模な施設を対象としている。このため、国営土地改良事業以外の事業への適用は、あくまで事業実施主体の判断による。盲目的な準用は厳に慎むべきであるが、一方で、地域の気象、地質、降雨、営農状況等の条件を加味した独自の判断は、現場条件を元になされるべきである。