山の特産と文化: 櫨の利用と文化

摘要

日本人にとって、いわゆる、ハゼは古くからつきあいのある植物である。 そのせいもあろう、私たちの身辺には、様々な観点や視点からの名称や別名、方言名などにょって示される多くのハゼに満ち溢れている。ウルシ科でもないのによく類似しているナンキンハゼや紅葉のみが類似しているナツハゼ　 （ツツジ科）、標準和名で称されるヤマハゼ、山で育っている櫨という意味で言う「ヤマハゼ」（山櫨）などがある。時にはハゼともハジなどとも呼ばれ、厳密な話をする場合には標準和名か学名かで固定して語り始めないと間違いのもとになるような呼び方も多々ある。