今年は船舶向けのPHEが低迷しマイナスに転じる

摘要

チタン展伸材の世界需要は，プレート式熱交換器（PHE）や電力向けがけん引し昨年は回復に転じたが，今年になって勢いは鈍化している。昨年まで船舶向けのPHEが需要をけん引してきたものの，韓国や中国など造船業は資源価格の下落により船舶自体の需要が減っている。これまで業界関係者の間では減速を懸念する声もあがっていたが，今年はマイナスに転じるとの見方が強い。一方，海水淡水化プラントは，サウジアラビアやクウェートなど中東で新規プロジェクトの話が持ち上がっている。だが，プロジェクトが年内に立ち上がるかは不透明で好材料になる可能性は低い。今年は需要をけん引する用途に乏しく，全体で鈍化するかよくて横ばいになるという。