需要停滞のなかLMB価格を吊り上ば日本の需要は触媒用硝酸塩の原料向別こ期待感

摘要

中国生産者が現地の金属取引所「乏並有色金属交易所（ファンヤ·メタル·エクスチェンジ。FYME）」へ地金（4N品）売却を増やしている。足元の買取価格は1,393元／10kg（取引は10kg単位。10.36ドル／lb）と,LMB（9.05ドル／lb。中値）と比較して割高な点が好感されている。このため直近の指定倉庫（2ヵ所）在庫は計3,018t,3月末比21倍に激増。FYMEは1万tまで在庫を積み上げる計画のため,生産者の売却は当面止みそうにない。一方,指標となっているLMB価格（9.05ドル）はぎYME価格に吊り上げられるかたちで8月上旬比18％値上がっており,生産者の積極的な売却が続く限り年末にかけて騰勢を維持しそうだ。ただ,ここ2ヵ月の上昇幅は急すぎたうえ,直近の需給ほやや供給過剰気味に推移しているので10ドル付近で頭打ちとの見方も出ている。