超硬用W粉,W6粉のほか板など加工品も値上げ大口需要家はすでにスライド制実施，Moは再値上げ

摘要

速報（本紙4月24日号·P3）のように，アライドマテリアルは，超硬原料などに使われるタングステン（Ⅶ）の中間原料であるAPで（パラタングステン酸アンモニウム）の国際価格の高騰を受けて5月1日出荷分からW粉末，炭化タングステン（ⅥrC）粉末の15％値並ばに踏み切った。 また,Wの板，棒などの加工品についても製品形状ごとにユーザーと個別交渉を行っている。 ⅥJ製品の価格はブコバルトなど一部のレアメタル製品と同様に，原料購入価格に連動させた価格スライド制が実施されており，大手の大日ユーザ岬に対してはすでに価格改訂が行われている。 今回の値上げは価格スライド制が実施されていないユーザーを対象にしている。 なお，2002年半ばあたりから原料相場が上昇傾向にあったモリブデン製品（粉末，加工品）は，すでに昨年秋に価格修正を実施しているが，今年に入ってからの急騰で再値上げの交渉に入っている。