鉱山供給を補う再資源化は時代の要請--省エネ/低炭素社会の実現がリサイクルの追い風に

摘要

触媒資源化協会（大井滋会長＝JX日鉱日石金属執行役員，写真右）は，11月24日に東京の「如水会館」（千代田区一ツ橋2－1－1）で創立35周年記念祝賀会を開催した。同協会は使用済み触媒などの適正処理を通じ貴金属やレアメタルの回収·再利用の促進を目的とするが，会員数が38社まで増加。中国やインドといった新興国市場の拡大に加え，低炭素社会にむけ電気自動車や太陽光発電の普及が進む。非鉄金属の需要は拡大し，多くの非鉄金属の国際相場はすでに08年秋のリーマンショック以前の水準に戻っている。一方で，長い期間と巨額の資金が必要な新規鉱山開発は遅延しがちで，供給が不十分な非鉄金属も出ている。このため，大井会長は「需給ギャップを埋めるのは資源回収。リサイクルの促進は時代の要請となっている」と挨拶を行った。