ITO需要が予測の伸び下回り, 需給緩和

摘要

海外のインジウム相場（99.97％）相場がkg当り1,010～1,070ドル（英メタルブレティン誌LMB4月19日付）と2月末（1,000～1,050ドル）より10～20ドル上昇し，高止りしている。 しかし，1,000ドルを突破した2月以降はさらに値上がりするとみられていたが，需要家は充分な在庫を持っているため様子見状態で相場は小動きにとどまっている。今後は，透明電極用ITO（インジウム-スズ酸化物）ターゲット需要が予測の伸びを下回っていることから，需給が緩和しインジウム相場は軟化すると予想される。 しかし，来年以降はITOターゲット需要が地上デジタル放送の本格化などで液晶テレビ，プラズマパネルディスプレイ（PDP）などへ拡大が見込まれ，大幅な下げはないと予測されている。