演奏者ラツイツクの編曲によるブラームス：ピアノ協奏曲第3番

摘要

デヤン·ラツイツクのピアノ，ロバート·スパーノ指揮アトランタ交響楽団の演奏で，ブラームスのピアノ協奏曲第3番がチャンネルクラシックスから発売された．ブラームスはピアノ協奏曲は2曲しか書いていないから「いったいこれはなんだ？」と，だれもが首をかしげるに違いない．このCDの副題を見ると，ヴァイオリン協奏曲をピアニストのラツイツクが編曲したとあって納得がゆく．クロアチアの若手ピアニスト，デヤン·ラツイツタは，このレーベルですでに多くのアルバムをリリースしている．いうなればチャンネルクラシックスの看板ピアニストの「人である．レパートリーは広く，作品にふさわしい音色をピアノから造作もなくひきだす卓越した技巧と，作品に対する深い解釈力を合わせ持つ天才ピアニストである．