1895年から2003年の108年間に録音された65人のピアニストによるショパン競演集「ロマンティック·ショパンの一世紀」（第4回）（輸入盤4枚組CD Marston 54001-2)

摘要

「ロマンティック·ショパンの一世紀」はCD4枚組セットで，65人のピアニストが登場する．前号までに54人のピアニストが登場した．CD－4はノクターン10曲とショパンの歴史的録音集から構成されている．7曲目に登場するノクターン第17香ロ長調作品62－1はファニア·シャビロ（1926－1994）が弾いている．彼女はロシア人の父親とオランダ人の母親のもとインドネシアに生まれパリ音楽院で学んだ　レコードは少ないがとてつもか－魅力を湛えている·1820年製のブロードウッド·ピアノを弾いたこの曲は1982年オランダのヱトレヒト録音. 暖かみのあるピアノの音は，別項に書いた38シングル·アンプの音にどこか共通点があるように感じた．フィデノオ8840のLPから収録 ノクターン第18香ホ長調作品62－2はレイモンド·レーウェンタール（1923－1988）が弾いている．サマロフとコルト一に師事した彼はフランスの作曲家シャルル·ヴアランタン·アルカン（1813－1888）の作品復活に力を注いだごく少ないピアニストの一人　口マンティツクな演奏家の最後のひとりと目された，1978年ミネソタ州セントポールでの演奏会録音．ノクターン第19番ホ短調作品72－1はウラデイーミル·ド·バハマン（1848－1933）が弾いている．