ピアニスト横山幸雄のデビュー以来の15周年盤を聴く

摘要

今や実力派ピアニストとして評衝のたかい横山幸雄ソロ·アルバムが発売された。バッハ/ブゾーニ編曲わシャコンヌからリストの"ラ·カンパネラ""ため息""リゴレット·パラフレーズ",シューマン/リスト編曲の"献呈"クモシュコフスキーの"花火"，スクリャービンの"エチュード嬰二短調OP.8-12"，ラフマニノフの"エチュード変ホ短調OP.39-5""プレリュード嬰ト短調OP.32-12"ァショパン"ワルツ14番遺作""エチュード黒鍵""英雄ポロネーズ"など,技巧的な曲ばかり12曲が収録されている。 10カ月ほど前に発売されたべートーヴェンの協奏曲全集で,美しい音色と安定した堅実さを披露した横山だが，ここでは一転ブィルティオーゾとしての絢爛たる技巧が聴けるのが楽しみである。