3.2m長4分割ホーンを負荷とした速度制御型スピーカの試作

摘要

製作を始める前に，私には特別な道具もまた職人に次ぐような技術がない，という点を肝に銘じなければなりません。 早い話が，木を使っても金属を加工しても，私には工芸品が作れないという現実です。 しかもこんどはストローというわけにはいきません。 しかし音道が重なる部分ならば，壁面厚みは経験上も理屈のうえでも薄くなってかまいません。 したがって，細工にとりたてて技術も道具も要らないと思われる模型用槍角材と工作用紙を組み合わせました。 断面概要図の第1図のように，負荷の片寄りを防ぐためと称して音道を4分割し，外側から中央へと折りたたんでいき，中央付近でこんどは内側へと巻き込み，つぎに謂折りこんで後方に開口を設けます。