水素貯蔵プロセス高性能化を目指した非定常操作による脱水素反応の検討

摘要

本研究では、2－プロパノールの脱水素反応プロセスにマイクロリアクターを用いた温度周期操作を導入して反応性向上の可能性を検討した。その結果、温度周期操作により定常操作と比較して反応性が向上することを見出した。また、固体触媒反応における触媒面への吸着、脱着の過程を解析し、吸着、脱着速度に関するパラメータを得、それらをもとに温度周期操作についてのシミュレーションモデルを構築した。そして、シミュレーションにより、温度周期操作について実験結果と定性的に一致する結果を得た。