神谷郁代の弾く「チェルニー：48の前奏曲とフ一ガ」

摘要

神谷郁代という名前を聞くと，LP時代にべートーヴェンの『熱情ソナタ』を弾いた45回転ダイレクトカッティング盤を思い出すのは筆者一人ではないだろう．わが家では，このLPはいまでもかけがえのないテスト用に活躍しているりっぱ現役ソースである。CD時代になってからも彼女は地道な録音活躍を続けており，N＆Fレーベルから発売されたSACDサラウンドを含むハイブリッド盤は，サラウンド好きの筆者にとっては大切なコレクションとなっている．