ストコフスキーのショスタコ「ヴイチ：交響曲第5番ほか

摘要

1958年に始まった“エヴェレスト”レーベルは，当時としては画期的な優秀録音のLPを100枚ほど発売したが,2年後にそのシリーズを止めてしまった。その中にはストコフスキー指揮のLPが11枚あった．その優秀録音とは，エヴェレストの創業者ハリー·ベロツタが開発した35ミリ·フイルム·ベースの磁気テープを使用する録音である．彼は1930年代にハリウッドのサウンド·エンジニアだったが，その関係であろう，録音機の製作はウェストレックスであった。この録音機は，ハリー·ベロツクが去ったあとエヴェレストの手を離れ,マーキュリー·レーベルの“リビング·プレゼンス”と名付けられたシリーズでの録音に使われることになる．マーキュリーに移ってからの名声は，前号での新氏の紹介でもおわかりのとおり，オーディオ·ファンならご存じのとおりだ。