熱プラズマ処理による活性炭表面への影響およびその電気化学特性

摘要

フェノール樹脂を原料とする活性炭について熱プラズマ処理を行い，下記の結果が得られた。1）熱プラズマ処理により表面が乱層化し，比表面積，孔径0.4nm，1nmの細孔容積が減少した。ただし，グラッシーカーボンのような黒鉛化，比表面積の増大はなく熱プラズマ処理の影響に違いがあった。2）熱プラズマ処理活性炭の静電容量変化は。比表面積の減少に対応した。3）熱プラズマ処理した活性炭を用いて電気二重層キャパシタとしてセル評価した結果，耐電圧に変化はなかったが,高温時のインビーダンス変化は抑制された。