炭素繊維新工場の商業生産を開始

摘要

三菱レイヨンは昨年8月に大竹事業所（広島県大竹市）で建設を再開した炭素繊維生産設備が完成し，本年6月に商業生産を開始した。稼働を開始した新工場では，従来にない新タイプの炭素繊維である高性能ラージトウ「P330シリーズ」を生産し，風力発電翼をはじめとする産業用途顧客向けに供給を開始した。生産能力は年産2，700tで，投資額は約120億円。「P330シリーズ」は同社の高強度炭素繊維TR50S／TRH50と同等の性能を保有し，かっフィラメント数を大型化（5万6万フィラメ　ント）させた製品。