これからのDDS学会への提言(行政の立場から)

摘要

新薬の開発は最先端の科学技術を結集し、膨大な リソ一ス（経費、人手、時間）をかけても容易には成 功しないことは周知の事実です。ヒトゲノムの解析が完了し、ボストゲノム時代となった21世紀に入つ ても、大型新薬候補の開発失敗や大型新薬の安全 性上の理由による市場撤退が大きな話題となつ ています。.日本製薬工業協会によると、我が国の製薬企業売 上上位10社の研究開発費用の平均は、2002年には 年間588億円でしたが、2010年には1262億円に増え、売上高に占める研究開発比率は18.9%と際立って 高くなっています。