新型車“ファミリーサルーン”を導入，より高い顧客満足度を目指す引越業界の雄：アートコーポレーション株式会社

摘要

「荷造りご無用，0123…」，電話番号とサービスの特徴を軽やかに歌ったCMソングで知られるアート引越センターは，1977年，寺田寿男氏（代表取締役会長）と千代乃氏（同社長）の夫妻が，個人経営の引越運送業を発展させ，大阪府大東市で設立した運送事業者である。 以来29年，CMで謳われた荷造りから搬送·荷解きまで顧客の手を煩わせない「奥様荷造りご無用」サービスをはじめとする，多様なユーザーニーズに合わせた各種サービス，さらに新居に上がるときは新しい白ソックスに履き替える「クリーンソックス」といった細かい配慮など，業界に先駆けたユニークな施策やアイデアあふれる商品を次々と生み出し，1990年にアートコーポレーションと改称，現在は従業員約1,300人，車両約1,500台，グループ売上げ519億円の巨大企業に成長している。 まさに引越業界の革命児でありトレンドリーダーともいえるが，同社は車両面でも独自のアイデアを盛り込んだ特別仕様車を早い時期から投入してきた。 その代表格であり，かつ他に例を見ないのが，家財と依頼主の家族を同時に運ぶ客室付引起専用車「サルーン」である。 このサルーン車に今年8月，最新鋭の「ファミリーサルーン」が加わった。 今回の『はたらくくるま最前線』は，アートコーポレーション発祥の地である大東市の本社を訪問し，引越サービス専業並びに，「ファミリーサルーン」を中心とする車両についてうかがった。